はじめに
高田城築城から400年の歴史あるまち高田。
上越市民の誇りと大切な財産である「雁木通りと町家の街並み」。
ここでの暮らしぶりが、高田の風土、歴史・文化を伝える重要な財産です。
『越後高田の町家暮らしを、もっと楽しみませんか!』
まちなか暮らしは、歩いて暮らせる、人の尺度で成り立っています。
まちなか暮らしは、助け合い・協働に溢れています。
町家暮らしは、古人の知恵に溢れています。歴史の継承者です。
町家暮らしは、不便を楽しみ、丁寧な生活の喜びを知る達人です。
暮らしの障壁になっている生活環境を、皆で考え、改善し、丁寧に住み継ぎ、
まちなか・町家暮らしの喜びを100 年後へと、しっかりと継いでいきましょう。
なぜ町家を利活用するのか
住み継ぐ人が途絶えそのまま放置されてしまうと、町家の中にも空き家が発生してしまいます。
空き家の発生によって「雑草・悪臭など衛生環境の悪化」「景観の悪化」「不法侵入などによる治安の悪化」「屋根や瓦、壁などが崩落または破損することにより、生命・身体への被害のおそれ」などの問題が発生します。
実際、2021 年1 月の豪雪では空き町家が倒壊し、近隣に危険をおよぼしたり、通行の障害が生じました。また空き家が目立つようになると、そのエリアは資産価値が低下し新しく転入してくる人も減少します。
それによりまちの活気や魅力も失われてしまいます。一方、人が住んでいると日常的にメンテナンスを意識的に、或いは無意識に行うので建物の劣化のスピードは抑えられます。
長い歴史や文化に培われた高田の町家を大切にし、これからも快適に住み継いでいくために、空き家を発生させないような工夫や努力をしていきましょう。
町家改修ガイド
住宅の改修例
- 町家暮らし ~地域との関わりの中で~
- 町家改修のポイント1 ~耐震~
- 町家改修のポイント2 ~断熱・防湿・防火・遮音~
- 町家改修のポイント3 ~設備配管・その他~
- ちょとだけ直したい方へ
- つくっておきたい町家カルテ
【 実例紹介 】
※記事出典 令和3年2月発行の上越市「町家改修ガイドブック」より